サルモネラ
(Salmonella)
腸内細菌科細菌の一属。ヒト及び動物に病原性を示し、チフス症や急性胃腸炎、食中毒等を起こします。日本で発症する微生物による食中毒の症例で最も多い起因菌です。米国及び英国の薬局方及び日本の食品衛生法で特定微生物として規定され医薬品、食品にその混在が許されません。本菌は通性嫌気性グラム陰性のカン菌で2-3の例外を除き周毛性鞭毛を有し運動性があります。大部分の菌はブドウ糖等を分解してガスを発生し、またクエン酸を炭素原として
利用します。サルモネラは現在約2000種の血清型が知られ、その中毒症状にはチフス症と急性胃腸炎症があり血清型との関連が整理されています。チフス症は中胚葉組織に対する菌の全身感染によるもので動物にもブタチフス症や、ウシチフス症が知られています。一方人の急性胃腸炎の原因菌の感染では、原因食品摂取後8-48時間で発熱、下痢、腹痛を発症し、幼児や高齢者または基礎疾患のある者では、しばしば敗血症、髄膜炎等を併発することがあります。